とても感動した本を二つ ご紹介〜

     一つは 直木賞受賞の 
        「熱源」
     IMG_3020

樺太に住んでいたアイヌが ソ連に侵攻され
領土を追い払われる中で
自分たちの文化 生活様式を守りながらも
世の中の変化に 苦悩しながら 前へ進もうとする
日露戦争を通じ 日本人 ポーランド人 ロシア人との
繋がり 友情 信頼関係を描いたもので
白瀬中尉 も 言語学者 金田一京助も登場する
歴史大作、、

     そして今読み終わったのは
    アメリカの 動物学者 小説家
     ディーリア オーエンズ作

      「ザリガニの 鳴くところ」

  IMG_3040

アメリカ ヴァージニア州とノースカロライナ州との境の
海沿いに広がる 湿地が舞台で
大酒呑みで 暴力を振るう父親から
母が家を去り 兄弟が去り
そしてついに父も出て行き、、

残された 10歳の娘 カイアが  一人
学校にも行かずに 生き延びていく物語〜
それは ホワイト トラッシュ(貧乏白人)
と 迫害され 蔑まれていたから、、

彼女は 村人との付き合いを 一切たち
湿地の自然や 動物 鳥や 虫を
見つめ そして友として
とった貝を 生活の糧として 生きていくが、、

ある時 殺人事件に巻き込まれ〜

ミステリーの要素をはらみながら
その文章は 森の中の動物や 虫たちの
彼らに組み込まれた 生き残るための残酷な DNA,,
        
        例えば
     弱い子を捨てる 母狐
 傷持ちの仲間に 襲いかかる 七面鳥
 交尾の後に オスを食べる カマキリのメス

これらの事実から カイアはまた このDNAも
細々ながら 動物である人間にも
受け継がれていると 学習していく〜

湿地の自然や 生息する 動物や 植物の生態が
動物行動学の博士である 作者によって
繊細に美しく 正確に描写されていて
グイグイ引き込まれて 読んでしまった〜

2019年 アメリカのベストセラー本として
1年半も トップにいたとか〜

今日は 返却日が過ぎてしまったから
朝から 読んでしまったけど
ほんと 面白かった、、
今年 一番の 収穫だったと思います〜

青いのしか植えたはずがない トレニアから
ピンクが 出てきた、、
コボレダネは 先祖返りかな?

      IMG_3038
    
      IMG_3036